高級シーツに高価なバスローブ、羽毛の枕はもう古い。今やバケーションの定義は、どこに泊まるかではなく、何をするかで決まる。少なくとも多くのミレニアル世代にとってはそうだ。こうしたトレンドに便乗しようとする大手旅行会社も増えている。マッキンゼー・アンド・カンパニーと米経済分析局(BEA)によると、体験型消費はここ数年、個人消費の1.5倍、モノへの支出の4倍のペースで伸びている。この成長をけん引しているのがミレニアル世代だ。エンターテインメントやフィットネスなどの体験型サービスへのミレニアル世代の支出は、2016年の段階でジェネレーションX(X世代)を月額平均62%上回り、ベビーブーマーより37%以上多かったという