フランスのクリスティーヌ・ラガルド国際通貨基金(IMF)専務理事が欧州中央銀行(ECB)の次期総裁に指名されたことを受け、3日の市場では欧州国債を買う動きが広がった。ラガルド氏が景気と市場の支えに向けて金融緩和を進めるとの期待感が高まったためだ。ドイツ10年物国債の利回りは過去最低のマイナス0.397%と、ほぼユーロ圏の金利並みに低下(価格は上昇)した。フランス国債の利回りも過去最低のマイナス0.102%をつけた。イタリア10年債利回りは26.2ベーシスポイント(bp)低下し、1.63%となった。通貨ユーロはドルに対してやや軟化。株式市場ではStoxx欧州600指数が0.9%上昇した。中でもイタリア株は2.3%高と急伸した。