――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」  ***  石油市場に関しては、ロシアはサウジアラビアが連れてくる同伴者にすぎない。  石油輸出国機構(OPEC)の加盟14カ国にロシアをはじめとする非加盟の10カ国を加えた「OPECプラス」は、減産合意を2020年3月まで延長した。価格調整に努めるこの組織は一見拡大しているが、意思決定の中枢は縮小している。発言力があるのはサウジとロシアだけだ。  OPECは1960年にイラン、イラク、クウェート、サウジ、ベネズエラが設立した。