欧州連合(EU)の次期首脳は、北米と欧州の関係強化を志向するものの、米国のIT(情報技術)企業には厳しい姿勢で臨み、米国との貿易交渉では欧州の利益を断固として主張すると予想される。EU首脳は2日、欧州委員会の次期委員長にドイツのウルズラ・フォンデアライエン国防相、欧州中央銀行(ECB)の次期総裁には国際通貨基金(IMF)のクリスティーヌ・ラガルド専務理事をそれぞれ指名することで合意した。就任には欧州議会などで承認を得る必要がある。両者とも経験豊富な政治家で、米国の政策担当者とも長年渡り合ってきた。ブルッキングス研究所のシニアフェロー、コンスタンツェ・シュテルゼンミュラー氏は「ワシントンがどのように機能するかを知っているという点では、ラガルド氏とフォンデアライエ氏は信頼できる人たちだ」と述べている。
EU次期首脳、米IT企業や貿易交渉で強硬姿勢に
次期欧州委員長はグーグルやフェイスブックに対する規制強化を支持
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