――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***   半導体業界では最近、不測の事態という悪い知らせが朗報になっている。だからといって、その効果が長続きするというわけではない。  ここ数週間、予想外の出来事が重なり、沈み込んでいた半導体の価格が押し上げられている。東芝メモリの工場で先月発生した停電の影響で、ストレージ向けのNANDフラッシュメモリの供給が減少し、NAND価格が上昇する一因となった。今週に入り複数のアナリストがDRAMのスポット価格上昇を指摘している。