中国の国営メディア政府は通常、国内や香港の騒動を伝えたがらないが、香港の反政府デモが破壊行為に発展した今回は、その画像がソーシャルメディアで拡散するのを容認している。こうした戦術の変更には、デモに対する社会的な反発をあおる目的がありそうだ。デモ隊が香港にある中国政府の庁舎を襲撃したことを受け、外務省の耿爽報道官は、香港当局は「法規範を守り、犯罪者を罰するために(中略)必要なあらゆる措置」を取るべきとの見解を示した。中国の主要メディアは22日、香港で「過激なデモ参加者」が前日に政府の出先機関を襲撃し、庁舎正面の国章に黒いペンキをかけたり、政府を侮辱する言葉を壁に書き殴ったりしたと報じた。中国のソーシャルメディアでは、デモを巡る政府の見解に沿っている限り、香港の動乱を映す画像が検閲を通されているもようで、政府を支持する意見も拡散されている。
香港デモ過激化、積極報道に転じた中国の狙いは
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