香港市民は、中国本土の締め付けから自由を守るため、7週連続でデモを行った。これまでのデモは総じて平和的なものだったが、21日には一部で暴力的行為が発生した。中国と香港の政府が、こうした行為を口実にして弾圧に乗り出すのではないかとの懸念が高まっている。そうなれば、さらなる暴力行為が誘発される恐れがある。一方、ドナルド・トランプ米大統領は香港情勢についてついに沈黙を破ったが、その発言は沈黙より悪いものだった。トランプ氏は22日の記者会見で「中国の習近平国家主席は責任ある行動をとってきた。極めて責任ある行動だ」と指摘。「彼らの抗議行動は長期にわたっている。私は、これほど多くの人々による抗議行動を目にしたことがない。習主席が正しい行動を取ることを期待するが、それ(抗議行動)は長期間続いている。それについては疑問の余地はない」と語った。
【社説】香港民主派の弾圧を懸念する
一方、トランプ氏は習氏の「極めて責任ある行動」を称賛
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