FRBの利下げ、間違っていた場合のリスクPhoto:Reuters

――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」

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 連邦準備制度理事会(FRB)は利下げし、理由を説明した。ここで大きな疑問は、それらの理由が通じるかどうかだ。

 FRB当局者が盛んに利下げのシグナルを発していたため、7月31日の連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の25ベーシスポイント(bp)引き下げが決まったことにほとんど衝撃はなかった。しかし、わずか半年ほど前に利上げしたことを踏まえれば、FRBの政策シフトは理解しがたい。失業率が約50年ぶりの低水準にあり、株価が過去最高に近いとあればなおさらだ。