世界のスマートフォン市場は、次世代通信規格「5G(第5世代)」サービスの導入を前に、著しい減速に見舞われている。ここで大きな問題となるのは、この減速がどれくらいの期間続くかだ。市場調査会社インターナショナル・データ・コーポレーション(IDC)が7月31日に公表したデータによると、4-6月期の世界のスマホ販売台数は前年同期比2.3%減少した。前年割れとなるのはこれで7四半期連続だ。アップルの「iPhone(アイフォーン)」は18%減の3380万台で、四半期としてはこの6年で最低の水準に落ち込んだ(IDC調べ)。アップルはiPhone販売台数の公表を停止したが、4-6月期(第3四半期)決算発表の際に、iPhone事業の売上高は前年比12%減の約260億ドル(約2兆8000億円)だったことを明らかにしている。
5G導入前のスマホ販売減、嵐の前の静けさか
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