中国では足元、会計不祥事により、企業の資金調達や新規株式公開(IPO)計画に支障が出るケースが相次いでいる。監査後の決算報告書であっても、どの程度信頼できるものなのか、投資家の間で懸念が強まりそうだ。ここ数週間に、中国企業が資本調達計画を相次いで取りやめており、その多くは証券監督管理委員会(証監会=CSRC)が瑞華会計師事務所を証券法違反の疑いで調査しているためだと説明している。CSRCと瑞華はコメントの要請に応じていない。瑞華は、ある顧客が利益の水増しを認めたことが発端となり、当局の調査を受けていると見られている。5月には、瑞華のライバル会計事務所も、顧客の現金保有額の水増し発覚で当局の調査を受けている。
中国で会計不正相次ぐ、景気減速で表面化も
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