• 景気は好調だが閉店増加• 景気は好調だが閉店増加米国の小売売上高は、昨年の4.3%増に続き、今年は3.5%増の3兆7000億ドルになるとみられる。失業率は非常に低く、消費者信頼感は非常に高い。小売業界にとって、古き良き時代が戻ってきたかのようだ。しかし、調査会社コアサイト・リサーチによれば、今年に入ってから既に7567店の小売店の閉店が発表されており、開店数を除くと4512店の純減となっている。昨年通年の純減は2606店だった。投資家は小売企業の選び方に気を付けなければならない。一部の銘柄は、ショッピングモールの低迷や、消費パターンの変化による過度な影響を受けている。一方で、新たなルールに適応し、好調な業績を上げている銘柄もある。業績がさえない銘柄を保有し続け、回復を待つという戦略は取るべきでない。銀行のストレステストの逆と考えてみれば分かる。現在の好況で苦戦している店舗は、次の不況期を生き残れないだろう。
【バロンズ】米小売業界、勝ち組と負け組
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