過去半世紀にわたり、女性は米経済を大きく変えてきた。現在起きている変化も、同じように重要な意味を持つ可能性がある。投資家はこれに気付くべきだ。米国女性(25〜54歳)の就業率は、1970年の50%から75%まで上昇。男性は96%から89%と、逆の方向へと向かった。同期間に女性の大学進学率も上がり、より給与の高い職に就くことが可能になった。正社員の男女賃金格差は、男性1ドルに対し0.80ドルと、1970年の0.59ドルから縮小した。これでも男女間の賃金格差解消にはまだ程遠く、経営の上層部ほど開きも大きい。ただ、進展はあった。1970年に「フォーチュン 500(米フォーチュン誌が毎年発表する米国の上位500社リスト)」企業で女性最高経営責任者(CEO)の存在は皆無だった。これが現在では33人に増え、S&P500種指数採用の全企業で最低1人は取締役に女性が加わった。