安全保障に対する米共和党の長年の考え方は、他国への介入を容認し、軍事行動もいとわないというものだ。一方、ドナルド・トランプ大統領は介入主義には半信半疑で、異国での戦争には極めて懐疑的だ。両者の考えは衝突したが、驚くまでもなく、今や優勢なのはトランプ流の方だ。一言でいうと、これがジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)の突然の解任劇の真相だ。当然ながら、ボルトン氏が去ることでトランプ氏の国家安全保障チームは再び混乱に陥る。