ホンダの死闘#4Photo:REUTERS/アフロ

米国の環境規制に対する達成度で見ると、ホンダはグローバルな自動車メーカーの中で世界一のレベルにある。これは技術力が優れていることの証左なのだが、そんなホンダをもってしても、来年日本で発売される新型電気自動車(EV)は売れば売るほど赤字なのだという。ホンダはなぜもうからない車を造ったのか。特集「ホンダの死闘 四輪赤字」(全6回)の♯4では、電動化を含むホンダの「CASE(コネクテッド、自動運転など新領域)戦略」を検証する。(ダイヤモンド編集部 浅島亮子)

ホンダファン待望の新型EV
消極的過ぎる販売台数の謎

 来年、いよいよホンダファンが待ち望む新型電気自動車(EV)「Honda e(ホンダe)」が日本で発売される。

 ホンダはこれまでも、1997年に「Honda EV Plus」を米国市場に投入し、2012年に「フィットEV」を日本市場に投入してきたのだが、これらはあくまでもリース販売だった。

 ホンダeは、市販する量産EVとしては初めてのモデルなのだ。

ホンダが初めて投入する量産EV「Honda e」。欧州でも日本でも評判は上々だ Photo:dpa/JIJI

 それだけに、気合が入っている。ホンダeのLPL(ラージ・プロジェクト・リーダー。開発責任者)は、2代目フィットのLPLも務めたヒットメーカー、人見康平氏だ。

 7月に開催されたホンダの技術説明会「ホンダミーティング」の会場で、人見氏にホンダeの魅力を聞いてみた。「とにかく自分がやりたいことを全て詰め込んだ。集大成といっていい作品」(人見氏)と自信を見せる。