米ボーイングのチーフテクニカルパイロットだったマーク・フォークナー氏は数年前、主力小型機「737MAX」について、費用のかさむパイロットの訓練を必要としないことを保証するようにとの経営陣からの圧力を感じたと不満を述べていた。かつての同僚が明らかにした。737MAX は2回の墜落事故を起こしている。同氏は737MAX開発に関する連邦当局の調査では焦点となっている。18日には、ボーイングが議会の調査担当者に提出した内部のテキストメッセージで、同氏が737MAXのシミュレーターでいくつかの問題に遭遇したことから操縦制御システムに懸念を抱いていた可能性が示され、その名前が広く知られるところとなった。関係筋によると、連邦当局者は数カ月前から、フォークナー氏のかつての同僚や上司に対し、737MAX開発への取り組みについて尋ねていた。その一部は同氏の2016年と17年の行動に関係している。米連邦航空局(FAA)が737MAXのパイロットに旅客を乗せて飛行する許可を出す際、追加のシミュレーター訓練を義務づけなくてよいとFAAを納得させることに成功したという。
ボーイング経営陣、737MAXで元操縦士に圧力か
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