非ネイティブほど、
先手必勝で優位になる戦略を取る
世界では、いろいろな国の人たちの力をうまく活用し仕事を進める必要があります。自分一人だけが有能であったとしても仕事はまわらないので、異なる国の人たちを巻き込みながらうまく動かしていくことが求められています。つまり、目的を明確にして人々を動かしていけるリーダーシップが必要となるのです。
英語でのコミュニケーションにハンディがある非ネイティブこそ、常に先手必勝で発言しています。開口一番、自分の伝えたいことを言うことで場のイニシアティブを取ります。
もちろん、先手必勝で行動するための準備も怠りません。リーダーシップといっても偉そうにしていればいいというわけではなく、人の前に出て議論の方向性を示して活性化させるのです。
私も英語環境で仕事をするうえで「1番に発言すること」を常に心がけています。仮に1番でなくとも、「少なくとも3番目までには発言する」ように努めています。日本では最後に発言することで意見をまとめて整理する人が評価される傾向がありますが、海外では単なるまとめ屋は評価されません。自ら先陣を切って議論を活性化し、解決策を生み出すからこそ、リーダーシップがあると評価されるのです。
昔は英語で発言するだけでも一苦労でしたので、人前に立って議論を推進していくなんてとてもできませんでした。しかし面白いことに、勇気をふり絞って3回ほど挑戦すると、そのプレッシャーに慣れてしまうのです。このように自らを律した努力は、まわりにも自ずと伝わります。外国人たちも非ネイティブの人が英語で頑張っていることを察して評価してくれます。
英語力不足でも発言をためらうことなく、自分の強みや今ある知見を最大限に活かして、先手必勝でアクションを取るように心がけましょう。そうすることで、英語環境においてもリーダーシップを発揮することができるのです。