付き合い
どのように付き合うべき人を見極めればよいのでしょうか? Photo:PIXTA

業界の常識は“世間の非常識”
感覚を違う人と交友を持つ

小宮一慶・小宮コンサルタンツ代表
小宮一慶
小宮コンサルタンツ代表

 人脈は、経営者の財産のひとつです。そういう意味では、居心地の良い人となれ合うのではなく、自分自身にとって、そして自社にとって良い示唆を与えてくれる交友関係を持つことが大切です。

 例えば、地方都市で頑張っている企業の経営者の場合、その地域内では交友関係が限定的で、思うように人脈が築けないことがあります。地方である程度成功すると「名士」と呼ばれるようになりますが、そこで得意にならず、むしろより気をつけて交友関係を広げていった方がいいでしょう。

 地方の名士になると地元の商工団体や自治体の会合に招かれることが多くなりますが、そこで顔を合わせるのはだいたいいつも同じ地元の人たちです。経済の地盤沈下が進む地域も多いなか、さほど発展しない企業経営者同士の狭い交友関係の中で満足していると、会社が競争に勝ち抜けなくなるかもしれません。

 また、業界団体の人たちと仲良くなって、いつも一緒に行動している経営者もいます。業界内に広い人脈を持つことは悪いことではありませんが、「業界の常識は世間の非常識」ということが結構あります。右肩上がりの時代はそれでも通用したのですが、今の時代は、意識してでも業界外の人とも付き合って、「世間の常識」「世界の常識」を身につけなければなりません。業界もろとも低迷や消滅、ということもありうるのです。

 業界外の常識を身につけるためには、全く違う業界の人たち、最先端技術の開発に携わる人たち、他国の人たち…というように、自分とは感覚が違う人と接することが重要です。そうして自分の関心の幅を広げていくのです。