孫正義、大失敗の先予告編Photo:森田直樹/AFLO

巨大ファンドで7000億円を超える損失を計上したソフトバンクグループ(SBG)。すわ難局、と思いきやそのわずか1週間後、傘下のヤフーとLINEの経営統合計画が明るみに出た。国内インターネット市場で覇権を握るのだという。本特集「孫正義、大失敗の先」は、孫氏とSBGが抱える「光と闇」「反省と野心」を全7回連載(11月25日〈月〉~12月1日〈日〉)でレポートする。(ダイヤモンド編集部 村井令二、杉本りうこ)

「ぼろぼろの大赤字」でも「反省するが萎縮はしない」。そう言ってのける孫正義会長兼社長は、1981年の創業以来、数々の修羅場をくぐり抜けてきた。そして今、大失敗した地点から、お得意の勝者総取り型パワーゲームを仕掛けようとしている。

Series A 11月25日(月)配信
ソフトバンク過去最悪7000億円赤字、それでも怯まぬ孫正義の捲土重来

孫正義、大失敗の先APhoto:Tomohiro Ohsumi/gettyimages

 11月6日、SBGは約7000億円の四半期赤字を明らかにした。過去に何度も経営危機があったが、これほどの赤字はかつてない。原因となった投資先の問題は、株式市場では織り込み済みだったのか、株価は大して反応しなかった。それでもこの赤字決算は、「ソフトバンクグループショック」と呼ぶに値する「意味」をはらんでいる。続くヤフーとLINEの経営統合も踏まえ、SBGと孫正義氏の熱い11月を分かりやすく解説する。

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Series B 11月26日(火)配信
3分でわかるヤフー×LINE統合、巨大ネットサービス誕生の衝撃

孫正義、大失敗の先BPhoto:Chiyomi Tadokoro

 SBG傘下の「Yahoo! JAPAN」と「LINE」が経営統合すれば、ユーザー数1億人超を抱える巨大インターネットサービスが誕生する。2社を取り巻くネットビジネスの潮流はどのようなものか。経営統合に、SBGと孫氏はどんな商機を見いだしているのか。

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Series C 11月27日(水)配信
ソフトバンク・ビジョン・ファンド「規模も構造も規格外」の強さと脆さ

孫正義、大失敗の先CPhoto:AFLO

 SBGの「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」は、10兆円を握る巨大投資ファンドだ。ベンチャー投資ファンドとしては巨鯨のスケール。それが世界中のユニコーン企業を買いまくっている。その規模ばかりが注目されるが、実は構造も規格外。巨鯨ファンドを成り立ちから再検証し、その強さと弱さ、さらにそこに秘められた孫氏の野望を解明する。

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Series D 11月28日(木)配信 
孫正義の「猛烈ユニコーン狩り」、伝説の投資家も戸惑う投資術の成否

孫正義、大失敗の先DPhoto:Drew Angerer/gettyimages

 超優良成長企業が実は、ビジネスにも経営者にも問題を抱える「がっかり案件」だったとは。米ウィーワークによって巨額損失を計上したSBG。それでも株価が急落しなかったのは、孫氏のカリスマ性のたまものだ。しかし実のところ、ビジョン・ファンドが投資するユニコーンたちは、どの程度価値があるのか? 米国の超大物ベンチャーキャピタリスト、ピーター・ティール氏がダイヤモンド編集部の質問に答えて、孫氏の投資手法をずばり寸評する場面も掲載。

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Series E 11月29日(金)配信
「ソフトバンク銘柄」に株式市場の評価が厳しい当然すぎる理由

孫正義、大失敗の先EPhoto:Spencer Platt/gettyimages

「マサ・ソンを紹介してくれないか」。ベンチャー投資の総本山、米シリコンバレーの起業家たちは、ビジョン・ファンドに投資してもらいたくて仕方がない。ファンドの資金力と人脈力は世界でも指折り。その投資先になることは、ベンチャー企業の勲章ともいえる。だが鳴り物入りでIPO(新規株式公開)した投資先に対し、株式市場の評価は結構厳しい。なぜか。

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Series F 11月30日(土)配信
「今回は孫さんを叱った」ソフトバンクの金庫番、後藤芳光CFOを直撃

孫正義、大失敗の先FPhoto:Masato Kato

 SBGは創業以来の大赤字。と同時に、ビジョン・ファンドの次の巨額資金調達も進む。ブレーキとアクセルを同時に踏むような局面を、金庫番として支えるのがSBGの後藤芳光最高財務責任者(CFO)。一貫して財務面の弱さを抱えるSBGにおいて、過去の大型企業買収を陰で支えた男が「今回は孫さんを叱った」と語る。

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Series G 12月1日(日)配信
ソフトバンクの借金18兆円、ウィーワーク投資「大失敗」の末路

孫正義、大失敗の先GPhoto:田村翔/AFLO

 米ウィーワークでの大損失は実のところ、孫氏が反省したぐらいでは収拾がつかない。ウィーの経営再建目的で、SBGは国内金融機関に数千億円規模の新たな融資を求めている。だが貸し手はすぐには肯んぜられない。SBGの連結有利子負債は18兆円に上り、金融機関の貸出残高も膨らんでいるのだ。虎の子の中国アリババ株があるものの、孫氏はまだゲームを続けることができるのか。

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