その会社の商品を選ぶ理由を探る
「商品・サービスが選ばれる理由」が明確にある会社は株価も伸びていくため、その「選ばれる理由」を明確にすることが投資判断に直結します。
たとえば、減量ジムやゴルフレッスンの「RIZAPグループ」(2928)は、最近でこそ積極的な企業買収が裏目に出て業績悪化がとり沙汰されていますが、それ以前は「パーソナルトレーニング」で急成長してきました。
ジムを展開する会社は他にもたくさんあったのですが、RIZAPだけが急成長したのです。
それはパーソナルトレーニングというサービスではなく、2ヵ月で減量してスリムになるという「結果」を売っていたからです。
テレビCMなど広告を集中展開し、短期間で「結果にコミットするライザップ」というブランドを築き上げました。
基本的には、糖質制限食と筋トレの組み合わせがベースとなっていますから、ビジネスモデルとしては他社にも真似できそうなものです。
しかし、RIZAPというブランドは、なかなかすぐに真似できるものではありません。
最終的な投資判断をするときは、「数ある競合のなかで、あえてその会社の商品・サービスを選ぶ理由はなにか?」という問いに、自分が納得のいく回答ができるかどうかがカギになります。
選ばれる理由が明確にある会社の株は伸びていきますし、そうでない会社の株は下がっていきます。これは資本主義社会の原理原則です。
<次回へ続く>