10万円未満の時計トップ3Masanori Yoshie

雑誌『メンズクラブ』が選んだウォッチ・オブ・ザ・イヤー2019。アンダー10万円の部門では最多45モデルがエントリーし、上位3モデルは懐古調クロノのツェッペリン、近未来的なデジタルのブローバ、モダンなオールブラックのロックマンと、様々な個性やスタイルがほかの部門に比べて一層際立ち、この部門の多様性を体現する結果となりました。

第1位
ZEPPELIN「100周年記念シリーズ クロノグラフアラーム」

100周年記念シリーズ クロノグラフアラーム5万7000円(ツェッペリン/ウエニ貿易 TEL 03-5815-3277 公式サイト) Masanori Yoshie

 最多エントリーの激戦価格帯を勝ち抜き、王者となったのはドイツが生んだ硬式飛行船「ツェッペリン号」にオマージュを捧げるブランドの新作でした。

 1900年に誕生したツェッペリン号の100周年を記念したコレクションの新色で、定評のあるスイス、ロンダ社製のCal.5130.Dを搭載し、クロノグラフやアラーム、デイトなど実用的な機能を備えます。ブラウンの交換用ストラップが付属。

【SPEC】クオーツ、SSケース、ケース径42mm、5気圧防水

グリーンカラーのダイヤルシャイニーなグリーンカラーのダイヤルは部位によって仕上げが異なるため、メリハリのある立体感を生んでいます。 Masanori Yoshie
『WATCH NAVI』編集長 水藤大輔さんからのコメント:
ブレゲ針やドーム型風防など、クラシカルな意匠が破格値で堪能できます。

第2位
BULOVA「コンピュートロン」

コンピュートロン3万8000円(ブローバ/ブローバ相談室 TEL 0570-03-1390 公式サイト)Masanori Yoshie

 1970~80年代にかけて高まった、デジタル時計への需要に応えて発売された「コンピュートロン」の復刻版。当時話題となった台形の、一見腕時計らしからぬ斬新なケースデザインを忠実に再現。

 フェース下部のLED液晶は通常は非表示で、リューズを押すと時刻、月日、曜日、第2時間(デュアルタイム)が順番に表示されます。

【SPEC】クオーツ、SSケース、ケースサイズ縦40.3 × 横31.1mm、5気圧防水

ベイシススピーシーズ 取締役専務 宮本泰成さんからのコメント:
クラシカルではなく、「レトロ」。そういう時計は今、希少です。

第3位 LOCMAN「ステルス」

ステルス5万6000円(ロックマン/ロックマン ジャパン TEL 03-6264-5552 公式サイト)Masanori Yoshie

 2008年の発売以来、幅広いファンに支持されてきた人気モデルがリニューアル。初代の「ステルス」がインスパイアされた1980年代の伝説的なアメリカ航空機の機能性、美観を再検証し、デザイン、機能性ともに進化。文字盤には同社の海との結びつきを表現するウエーブパターンが配され、ファッション性も際立ちます。

【SPEC】クオーツ、SSケース、ケース径41mm、5気圧防水

雑誌『メンズクラブ』編集長 西川昌宏からのコメント:
オールブラックながら、文字盤が見やすいところも見逃せないポイントです。

(Text by TETSURO KAWAGUCHI, YUYA YAMAGUCHI, TOMOYO TAKAI)

ウォッチ・オブ・ザ・イヤー2019、時計賢者が選ぶ10万円未満部門トップ3