雑誌『メンズクラブ』が選んだウォッチ・オブ・ザ・イヤー2019。アンダー10万円の部門では最多45モデルがエントリーし、上位3モデルは懐古調クロノのツェッペリン、近未来的なデジタルのブローバ、モダンなオールブラックのロックマンと、様々な個性やスタイルがほかの部門に比べて一層際立ち、この部門の多様性を体現する結果となりました。
第1位
ZEPPELIN「100周年記念シリーズ クロノグラフアラーム」
最多エントリーの激戦価格帯を勝ち抜き、王者となったのはドイツが生んだ硬式飛行船「ツェッペリン号」にオマージュを捧げるブランドの新作でした。
1900年に誕生したツェッペリン号の100周年を記念したコレクションの新色で、定評のあるスイス、ロンダ社製のCal.5130.Dを搭載し、クロノグラフやアラーム、デイトなど実用的な機能を備えます。ブラウンの交換用ストラップが付属。
【SPEC】クオーツ、SSケース、ケース径42mm、5気圧防水
ブレゲ針やドーム型風防など、クラシカルな意匠が破格値で堪能できます。
第2位
BULOVA「コンピュートロン」
1970~80年代にかけて高まった、デジタル時計への需要に応えて発売された「コンピュートロン」の復刻版。当時話題となった台形の、一見腕時計らしからぬ斬新なケースデザインを忠実に再現。
フェース下部のLED液晶は通常は非表示で、リューズを押すと時刻、月日、曜日、第2時間(デュアルタイム)が順番に表示されます。
【SPEC】クオーツ、SSケース、ケースサイズ縦40.3 × 横31.1mm、5気圧防水
クラシカルではなく、「レトロ」。そういう時計は今、希少です。
第3位 LOCMAN「ステルス」
2008年の発売以来、幅広いファンに支持されてきた人気モデルがリニューアル。初代の「ステルス」がインスパイアされた1980年代の伝説的なアメリカ航空機の機能性、美観を再検証し、デザイン、機能性ともに進化。文字盤には同社の海との結びつきを表現するウエーブパターンが配され、ファッション性も際立ちます。
【SPEC】クオーツ、SSケース、ケース径41mm、5気圧防水
オールブラックながら、文字盤が見やすいところも見逃せないポイントです。
(Text by TETSURO KAWAGUCHI, YUYA YAMAGUCHI, TOMOYO TAKAI)