地球の歩き方ニュース&レポート_ハワイ・カウアイ島小さな島に豊かな自然が凝縮した“ガーデンアイランド”

海外旅行ガイドブックの決定版『地球の歩き方』から、ハワイ・カウアイ島旅行の最新情報をお届けします。ハワイ諸島では最古の火山活動で生まれたカウアイ島。小さな島ながら、自然が長い歳月をかけて創り出した感動的な景色が魅力で、数々の映画のロケ地としても利用されています。自然を中心としたカウアイ島の観光スポットをご紹介します。

カウアイ島について

地球の歩き方ニュース&レポート_ハワイ・カウアイ島カウアイ島MAP ©iStockiStock
地球の歩き方ニュース&レポート_ハワイ・カウアイ島ナ・パリ・コーストは自然が創り出した芸術作品

■概要・特徴
 カウアイ島はハワイ諸島の北端、北緯21度52分から22度14分、西経159度17分に位置し、面積は1430.4平方キロメートル。別名「ガーデンアイランド」と呼ばれるように、島全体が箱庭的な美しさを見せています。ワイメア渓谷、ココナッツ林、シダの洞窟、ナ・パリ・コースト、ハナレイ湾など、長い年月と独特の気候によって培われた熱帯雨林や渓谷美が最大の魅力で、ハリウッド映画の舞台に使われたところも少なくありません。また、ハワイ8島のうち最初の火山活動でできた島だけに、数々の伝説が残されているのが興味深いところです。

■歴史
 ほかのハワイの島々同様、カウアイ島にも紀元前700年頃にマルケサス島から、さらに12~13世紀にかけてタヒチから、多くのポリネシア人が海を渡ってきたと考えられています。その後、外界との交流が途絶え、1778年にイギリスのキャプテン・クックによってハワイが“再発見”された当時、ハワイにはとても厳しい社会階級制度がありました。そして、それが宗教上のタブー制度と結びつき、社会の秩序が保たれていました。

 各島間の勢力争いが激しく、1795年にカメハメハ大王によってハワイは統一されますが、カウアイ島とオアフ島の間にある深くて急な流れのある海峡のために、カウアイ島とニイハウ島には最後までカメハメハ軍は侵攻できなかったと言われています。

■カウアイ島への行き方
 カウアイ島へは日本からの直行便がないので、オアフ島のホノルルから国内便に乗り換えて行くことになります。フライト時間は、日本の主要都市からダニエル・K・イノウエ国際空港へは約6時間30分から7時間。そこから国内便に乗り換えてカウアイ島のメイン空港であるリフエ空港へは約40分です。

■カウアイ島の気候
 カウアイ島の気候は、基本的にはハワイの他の島と同様、1年を通して過ごしやすい気候です。ただし、貿易風の影響で、島の北部と南部、山林地帯と海岸線によって気象状況は大きく異なります。島の中央にそびえる山々にぶつかった湿気を帯びた風が厚い雲を作り、山頂付近では年間1万2000ミリメートルもの降雨量を記録します。そして、風が島の西側に運ばれる頃には乾燥した空気となり、ウエストコーストのケカハでは年間降雨量は500ミリメートルほどになります。このような理由から、一般に北海岸から東にかけては曇りがち、逆に南海岸から西にかけては晴れる日が多くなります。

 服装はTシャツ・短パン・ビーチサンダルでOKですが、訪れる場所によってはパーカーなどの羽織るものや長ズボン、スニーカーなどが必要になります。

■カウアイ島の天気&服装ナビ
・URL:https://www.arukikata.co.jp/weather/9H/IKU/