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「本当の優良企業ランキング」第3弾は、「株主から集めたお金で効率よく稼いでいる会社」のランキング。お金を集めて自己資本を充実させることは重要だが、それが“死に金”になってしまっては意味がない。お金を効率的に活用して稼いでいる会社を見つけ出そう。(ダイヤモンド・セレクト編集部)

 自己資本比率が高く借金が少なければ、企業の安全性は増す。ただ、せっかく株主から集めたお金をひたすらため込み、成長のための投資に使わないのは、効率性の点で問題だ。

 そこで自己資本がいかに効率的に使われているかを見るために自己資本利益率(ROE)が使われる。当期純利益を自己資本で割ることで「株主のお金を使ってどれだけ稼いだか」が分かる。

 ランキングを見てほしい。3位に入った価格比較サイト運営のカカクコムのROEは29.1%。一般的にROEは10%くらいの水準であれば優良企業だといわれており、カカクコムはかなり高い水準にあることが分かる。

 同社は売上高営業利益率で7位、自己資本比率でも33位に入っており、効率よくお金を稼ぎ、財務基盤が健全な会社といえるだろう。

 ROEランキングを見る場合、一つだけ注意すべき点がある。ROEは分子が当期純利益で分母が自己資本になっている。つまり、分母の自己資本が小さいとROEは高く出るのだ。 

 1位の東芝はまさにこの注意すべき事例に当てはまる。同社は2015~2016年にかけて、不正会計の発覚や米原子力事業の減損などによって大きな損失を計上し経営危機に陥った。事件発覚前は1兆円以上あった自己資本が激減して一時はマイナスとなり、現在は資本増強の途上にある。つまり、自己資本が小さくなっているが故に、ROEが54.8%とかなり高くなっているのである。

 売上高の規模や企業イメージにとらわれずさまざまな角度から分析して、本当の優良企業を見つけてほしい。