米連邦準備制度理事会(FRB)が15日公表した地区連銀景況報告(ベージュブック)によると、米景気は2019年末の1カ月半に緩やかな拡大を続け、堅調な足取りで2020年を迎えた。労働市場の引き締まりや小幅な物価上昇に加え、特にオンライン買い物客の間で堅調なホリデーシーズンが展開され、製造業の弱さを埋め合わせた。一方、貿易を巡る不透明感や関税が引き続き、一部企業に重荷になった。FRBは「短期の見通しは引き続き、全地区でまずまず良好となった」と述べた。報告書では企業が先行きに自信を深めていることが示唆された。銀行は融資残高が安定もしくは緩やかに伸びていると報告。住宅建設も拡大した。自動車販売は緩やかな増加を示した。農業やエネルギー企業では対象期間中にほとんど変化がみられなかった。