米電気自動車(EV)メーカー、テスラの株価がついに別の惑星にたどり着いた。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、テスラ株の下落に賭ける空売り筋に約束した「世紀の大やけど」を2年足らずで実現した。昨年10月に市場予想に反して黒字決算を発表してから株価は2倍になり、年初来でも20%高の水準で推移している。先ごろの株価下落の後でも、テスラの時価総額は足元で900億ドル(約9兆9000億円)と、フォード・モーターとゼネラル・モーターズ(GM)の合計と同水準だ。2019年 7-9月期(第3四半期)の総売上高は8%減少したが、中国市場で将来、圧倒的地位を獲得するとの見方から買われている。アナリストらは、テスラの10-12月期(第4四半期)決算が2四半期連続で黒字になると予想。この予測が当たれば、再度の株価急伸も考え得るとしている。
テスラ、自動車株の未踏の地を走る
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