芙美子氏 (一昨年の)西日本豪雨のときに、カレー1万食を添えるかたちで、思い切って1億円を被災地に寄付しました。普段はお金の大切さをしっかりと感じながら、お役に立とうとするときは、思い切って使うのが私たちの生きがいでもあります。

──金融商品への投資はしていますか。

芙美子氏 私はそうした知識はないので、株式投資はしません。自分が勉強をしてきたのが不動産なので、長期資産として目が利き、償却も取れるので不動産の方ですね。経営者を応援する意味で、数株くらいは持っていますけど、自信のあるところでしか投資はしません。

外志雄氏 私もしていません。

──個人としての資産構成はどうなっているのですか。

外志雄氏 資産はほとんど会社ですよ。家族4人で100%オーナーですから、4人でほぼ4分の1ずつ。もうそれだけです。だから相続対策も必要ないんですよ。

芙美子氏 個人と会社は一緒です。土地も建物も保有していますから。監査法人の事業価値の評価は、1兆1000億円かな、3年前の数字ですが。実際、資産もたくさんあるんだと思いますが、ホテルの数も毎月変わるので。

外志雄氏 1兆1000億円あっても、借り入れが2000億~3000億円あるので、正味で言えば8000億円ですかね。

──毎年の所得はどのくらいなのでしょうか。

外志雄氏 税率を踏まえながらやっていますが、今は個人の税率が高くて、会社の税率は低いんですね。個人としての所得を増やすより、会社に残す方がトータルとして税金費用が抑えられます。

 個人と会社のバランスを税率で見て、税率の低いところで所得を計上するようにしています。上場会社はそこまで自由にできません。創業全株オーナーだからできることかもしれませんね。

芙美子氏 所得は数億円ありますが、全部会社に出資しているんです。そうすると借り入れが少なくて済むじゃないですか。