──会社ではなく個人名義の不動産はあるのですか。

芙美子氏 結婚記念日に代表(外志雄氏)がホテルを買ってくれたんです。東京に進出してきて、板橋駅前にホテルを建てて、オール借金で(笑)。「しっかり利益を出して返済せよ」と言われて、3年前にようやく返済して、私のものになりました。あとは会社の名義です。

──グループとして最初にホテルを建てたのはいつですか。

芙美子氏 1984年12月12日に石川県金沢市で最初のホテルを建てました。

外志雄氏 元々は注文住宅から事業を始めています。その後建て売りをやって、その利益を賃貸マンションでの償却と損益通算していたのですが、最終的に賃貸マンションを売ると、分譲になるのでまた利益になります。

 そのため、償却資産としてホテルを持ったんですね。ホテルは節税のために始めたんです。ただ、今はホテルの方が利益率が高いので。

芙美子氏 事業が良い循環に入ったということです。運よく、すごいことになっただけです。

──創業した当時は、上場したいという思いはあったのですか。

外志雄氏 当初は社員持ち株会とか金融機関に、会社の株を持ってもらっていました。会社を大きくするには、上場は一つの手段かなと思っていましたが、やはり自由な経営ができなくなるという面があって。結局やめておこうということで、後に株を全部買い戻しました。それからは一度も株は手放していません。

──若い人や不動産の購入・投資を考えている人たちに、何かメッセージはありますか。

芙美子氏 飛躍するのは今なんじゃないですか。勝負するなら今ですよ。異常ともいえる超低金利ですから。収益資産として不動産を持つことは、私は大事だと思っています。金利が0.5%で借りることができて、今でも不動産の利回りは低くて3%、良ければ5%あるわけでしょ。だったら今投資しないと。

外志雄氏 収益を生まない資産というのはダメですよ。あと、共有持ち分の不動産を買うのはやめた方がいいですね。

芙美子氏 銀行からお金を借りることができて、増やすことができる資産は不動産じゃないですか。今は事業資金として1億円、担保価値のある不動産ならスカッと借りられますよ。

 あと、定借(定期借地権)はお勧めしません。不動産はタイミングを買うんですよ。(価格動向などを)注意してずっと見ているからといって、良い物件を買えるわけではないので。

 私は、若いうちに自分の城を持つべきだという考えです。超低金利の時代に決断できなければ、いつ決断するんですかと思います。とにかく核になる資産を持つことが大事です。

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