手前が深セン市愛醸生物技術のレギュラービール、後ろがOEMで受託開発しているもの。筆者も名前を知っている中国各地の有名なビールブランドのクラフトビールが並ぶ。ボトルや樽、パッケージの製造やデザインも引き受けている

イギリスのスコットランドで2007年に創業したブリュードッグ(BrewDog)が大成功を果たして以来、世界的にクラフトビールのブームが起き、ユーモアとDIY精神に満ちたクラフトビールの小ブルワリーが多くの街にできている。中国も例外ではなく、若手の経営するブルワリーが、多くの都市で個性のあるクラフトビアを醸造している。その中で「深セン市愛醸生物技術」というブルワリーは、深セン流のOEMビジネスをビールで展開している。(ニコ技深センコミュニティ 高須正和)

中国のクラフトビール
ムーブメントは急速に拡大

 アリババの前最高戦略責任者、ミン・ゾンが書いた書籍「アリババ」に、当のアリババ創業者であるジャック・マーはこんな序文を載せている。

「1995年、私は旅先のアメリカで初めてインターネットと出会った。『中国のビール』と検索してみると、まともな情報はゼロ。それを見て、帰国したら起業しようと決めた。中国にインターネットを、そして世界に中国を届けるために。当時、中国にはネット企業が一つもなかった。それが今、インターネットはどこでも使える。信じられないような進歩だ」

 この書籍は中国のインターネットとアリババについての本だが、ジャック・マーが検索した中国のビールについても同じことが言える。特にクラフトビールは95年には存在すら怪しかったが、現在は独自の味とファンを持ったクラフトビールがどの街にも見られる。