飛行機に乗る人が、気持ちの支えにしている「エモーショナル・サポート・アニマル」(感情支援動物、ESA)を客室に持ち込めなくなる日は近いかもしれない。米運輸省が提案した新規則によれば、航空会社はESAの受け入れを停止し、任務遂行や障がい者(精神疾患を含む)支援の訓練を受けた介助犬だけを認めることができるようになる。支援動物を介助動物(いずれも手数料は無料)として扱うよう航空会社に義務付けている現行規則が甘いため、多くの旅客が125ドル(約1万4000円)の手数料(国際線はもっと高い)を避けるべく普通のペットを支援動物だと主張するようになっている――航空会社は長年こう主張してきた。そのため訓練を受けていない動物が急増し、航空各社は対応に追われている。ペットが旅客をかむ、ペット同士がけんかする、乗員による清掃が必要、といったケースが発生しているからだ。運輸省によると、航空会社から報告された介助動物関連の苦情は、2018年には3000件を超えた。その5年前は719件だった。
米航空機への「感情支援動物」同伴を制限へ
米運輸省は訓練を受けた介助犬だけを認める規則を提案
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