伝わる!震わす!書く力。02Photo:Malte Mueller/gettyimages

「結論から書く」以上に大切なこと。それは「構造を考える」ことだ。ビジネス文章の命といっても過言ではない。そしてそこには必ず「論理」が求められる。2020年3月1日(日)まで全12回でお届けする特集「伝える!震わす!書く力。」の第2回は、ビジネス文章3原則の一つ、「構造を意識する」について解説する。

「週刊ダイヤモンド」2019年12月21日号の第1特集を基に再編集。肩書や数字など情報は雑誌掲載時のもの

「結論から書く」よりも
大切なこと

「結論から書け」。ビジネス文章を書くときによくいわれることだ。

 ビジネスパーソンは忙しい。文章の基本とされる「序論・本論・結論」の3段構成や、物語の基本とされる「起・承・転・結」、「大前提・小前提・結論」から成る「三段論法」のように、最後まで読まないと結論が見えないような文章は、ビジネスのやりとりでは嫌われる。そういう意味では理にかなっている。