【パリ】カルロス・ゴーン被告が仏自動車大手ルノーの最高経営責任者(CEO)を務めていた際の不正支出疑惑について、フランス検察当局が本格的な捜査に乗り出した。ベルサイユ宮殿で主催したイベントやオマーンの販売代理店への数百万ドルの支払いなどを調べている。  ルノー本社に近いパリ近郊ナンテールの検察は19日、十分な証拠が集まったため判事のチームに捜査の指揮を委ねるとした。これによりさらに多くの人員などを捜査に充てたり、外国政府と協力して国外で捜査を実施したりすることが可能になる。  ゴーン被告は現在レバノンに滞在中。