スーパーマーケット株が何年ぶりかで唐突に人気銘柄となっている。こうした変化は食品小売企業の健全性より投資家心理を反映するものだ。米著名投資家ウォーレン・バフェット氏は2019年10-12月期に米食品スーパー大手クローガーの株式を取得した。証券当局への届け出によると、同氏が率いるバークシャー・ハザウェイはクローガー株の保有を積み増し、2.4%を保有している。こうした判断には先見の明があるようだ。新型コロナウイルスの感染が中国以外にも広がる兆候が明らかになり始めた2月21日に比べ、米株式市場の11日の引け時点でクローガー株は1%高となった。S&P500種指数は同期間に18%急落。一方、米小売り大手ウォルマートはわずか3%の下落にとどまった。