米国の家計や企業、そして投資家は、新型コロナウイルスの感染拡大により、2020年上半期(1-6月)に経済が急激に落ち込む事態に備えるべきだ。そして下半期(7-12月)には持ち直しが期待できるだろう。  その過程で、連邦政府の財政赤字規模は、2008年の金融危機後に記録した過去最大(約1兆5000億ドル=約160兆円)の水準に達しかねない展開となりそうだ。  新型ウイルス危機を受けて、経済予測の見直しを急ぐエコノミストからは、この2点を指摘する声が上がる。米経済の活動が縮小すれば、世界経済のリセッション(景気後退)入りが現実味を増す。