新型コロナウイルスの感染拡大が企業業績に与えるインパクトについては、まだ不透明な部分が大きい。そこで、特集『倒産連鎖危機』の#17、18、20の3回にわたって、財務分析に基づく企業の経営危険度ランキングをお届けする。その最終回となる#20では、「キャッシュ流出率ランキング」を作成。企業の資金繰りリスクに焦点を当てた。(ダイヤモンド編集部副編集長 鈴木崇久)
>>ランキング1本目『資金繰り危険度ランキング、「継続企業注記銘柄」の中でも苦しいのは?』から読む
>>ランキング2本目『売上高「期末依存率」ランキング、年度末の景気減速の影響が大きい企業は?』から読む
コロナショック状態における
企業の資金繰りリスクを見極める
3本立てランキングのラストは、キャッシュ流出率ランキングだ。コロナショック下における企業の資金繰りリスクを見極めよう。
過去3期平均で売上高に対する営業キャッシュフロー(CF)のキャッシュ流出額の比率が高い順にランキングした。ランキングの対象は3期平均売上高が100億円以上の企業で、金融業は除いている。具体的な企業名は下記の通りだ。
MRK HD、MTG、TATERU、THEグローバル社、アーバネットコーポレーション、アグレ都市デザイン、アサヒHD、アスコット、アルデプロ、エストラスト、オンキヨー、グッドコムアセット、クルーズ、グローバル・リンク・マネジメント、ケイアイスター不動産、コーセーアールイー、ササクラ、サンウッド、サンセイランディック、サンフロンティア不動産、シーアールイー、シード平和、スリーエフ、ソネック、ダブル・スコープ、ビーロット、ファーストブラザーズ、フージャースHD、プレサンスコーポレーション、プロパスト、プロパティエージェント、ヤスハラケミカル、ヤマハモーターロボティクスHD、リミックスポイント、ロードスターキャピタル、近畿車輛、金下建設、細田工務店、三栄建築設計、三光マーケティングフーズ、新日本建物、千代田化工建設、東京機械製作所、東洋エンジニアリング、藤久、日本エスコン、日本車輌製造、日本商業開発、名村造船所、和田興産
*HDはホールディングスの略
それでは、ランキングを確認してみよう。