新型コロナウイルスの感染拡大が企業業績に与えるインパクトについては、まだ不透明な部分が大きい。そこで、特集『倒産連鎖危機』の#17、18、20の3回にわたって、財務分析に基づく企業の経営危険度ランキングをお届けする。2回目となる#18では、企業の通期予想売上高に対する第1~3四半期の進捗率を基に、「売上高『期末依存率』ランキング」を作成。年度末の景気原則の影響が大きい企業をあぶり出した。(ダイヤモンド編集部副編集長 鈴木崇久)
>>ランキング1本目『資金繰り危険度ランキング、「継続企業注記銘柄」の中でも苦しいのは?』から読む
コロナショックによる
影響がより強いとみられる企業は?
3本立てランキングの2本目は、売上高「期末依存率」ランキングをお届けする。これは、コロナショックによる景気減速の影響が大きい企業を探ろうというものだ。
対象は通期決算が2~3月期の企業。100から今年度の通期予想売上高に対する第1~3四半期累計売上高の進捗率を差し引いた値を「売上高期末依存率」とし、それが大きい順にランキングした。
各四半期で売り上げをならすと、依存率は25%となる。この値が高いほど、第4四半期(12~2月、1~3月)に見込む売り上げの比率が高いということだ。そうした企業は、1月から拡大していったコロナショックのインパクトをより強く受けるだろうと考えた。
では、早速ランキングを確認してみよう。
NC HD、アイロムグループ、アグレ都市デザイン、エス・ディー・エスバイオテック、エストラスト、エムジーホーム、コスモスイニシア、コマニー、サンヨーホームズ、タカラレーベン、ツインバード工業、ナカボーテック、フージャースHD、フェイスネットワーク、メタウォーター、モリタHD、ヨシコン、レイズネクスト、レーサム、京三製作所、月島機械、佐藤渡辺、三井金属エンジニアリング、三精テクノロジーズ、三菱地所、住石HD、常磐開発、新日本建物、水道機工、西菱電機、石川製作所、全国保証、大井電気、大同信号、池上通信機、電業社機械製作所、東京ボード工業、東京機械製作所、藤田エンジニアリング、酉島製作所、日新電機、日本商業開発、日本電技、日本電設工業、巴コーポレーション、八洲電機、名古屋電機工業、明電舎、明和地所、野村不動産HD
*HDはホールディングスの略