倒産連鎖危機#回避マニュアル1
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リーマン超えの危機を想定する必要があるコロナショック。未曽有の危機に、政府も中小企業や個人事業主向けの支援策を次々と発表している。特集『倒産連鎖危機』の#13では、特に注目の五大メニューを中心に、倒産を乗り切るすべを紹介する。黒字企業でも、資金繰りが詰まると「突然死」する――。財務基盤が脆弱な中小企業は、早期の資金確保を意識したい。助成金など資金流出策と併せて、最悪の事態を回避しよう。(ダイヤモンド編集部 篭島裕亮)

旅館やクルーズ船運行などで
「コロナ倒産」が起き始めた

 新型コロナウイルスは人の健康だけでなく、企業業績もむしばんでいる。今後、上場企業も業績の下方修正ラッシュが濃厚だが、さらに深刻なのが、自己資本比率が低くてキャッシュが潤沢でない中小企業だ。

 すでに旅館やクルーズ船運航などで、新型コロナウイルスの影響による倒産が起きている。これらの企業はもともと経営が厳しかったのだろう。

 ただし、直近まで経営が順調であっても、中小企業は資金確保などの準備をしておきたい。急激な売上高の低下によって、資金繰りが行き詰まると黒字企業でも「突然死」することがあるからだ。いわゆる黒字倒産である。

 自身も借金に苦しんだ経験を持つ事業再生コンサルタントの吉田猫次郎氏はこう説明する。

「非常時の基本はキャッシュイン(資金の流入)を増やして、キャッシュアウト(資金の流出)を抑えることです。金融機関の審査は早くても1カ月弱かかります。いち早く不測の事態に備えましょう」

 支援規模が十分かどうかについては議論があるが、東日本大震災などの教訓から、連鎖倒産を防ぐべく政府は次々と支援策を発表している。3月13日時点での主な中小企業向け支援策をまとめたので確認してほしい。