――受診者が気を付けておいた方がいい検査はありますか?

 喀痰検査は意外に難しいんですよね。だいたい出てくるのは、唾だけだったりする。

 でも、一生懸命出そうと思っても出ない人は、おおかた病気の心配はない。

 喀痰検査は意味がないとまでは言いませんが、そもそも容器に入れたはずの痰の量が足りないなど、検査が難しいのが実情です。肺がんの早期発見という本来の検診の目的からいえば、できればCTを撮ってもらった方がいい。

初めての肺がん検診
X線ではなくCTをできれば選択すべし

 初めての肺がん検査こそ、胸部レントゲンではなくCTを撮るべきだと思います。その後、CTでどういう変化があるかが分かれば、「胸部レントゲンでこういうふうに変化が出るはずだ」と認識しやすい。CTは少しハードルが高いかもしれませんが、早めに撮った方がいいというのが、私のアドバイスですね。

 胸部レントゲンは2次元の画像なので、それを読み解くのはなかなか難しい。胸部に関してはやっぱり放射線科の専門医が読影している方が安心でしょう。

 そうですね。CTでなら異変があるとすぐに分かるのですが、胸部レントゲンはより専門性がないとなかなか難しい。

 胸部CTについて少し細かい話をすると、CTのスライス幅というのがあります。スキャンする幅の厚さなのですが、検診だとおよそ1センチ刻みの間隔で撮るんですよね。だからCTも平均1センチ幅の集合体になります。その幅で切れば、がんなどはだいたい見える。

 もちろん、もっと細かい小さな変化を見るのであれば、3~5ミリの薄いスライス幅でチェックしますが、それは特殊な例。肺に何かあるかどうかを確認するのは1センチ幅のCTで十分だと思います。

 言うまでもなくCTは被ばくのデメリットがありますが、低線量のものもある。以前は「低線量はきれいに撮れない」という意見もありましたが、今では遜色なしという評価になっています。

 そうした最新のCTを導入しているかどうかは、直接問い合わせてみるといいでしょう。