少子化の影響により、大学経営も厳しくなるなか、実は農学部の新設ラッシュが続いている。なぜ農学部を開設する大学が増えているのか。農業ジャーナリストの山田優氏に詳しい話を聞いた。(清談社 福田晃広)
ここ10年で農学系学部を
開設する大学が増加
2019年6月時点で、「農学部(群)」との名称の学部を持つ大学は全国に33校。そのうち、25校が国公立で、残りの8校が私立である。
農学部群となっているのは、必ずしも農学部という名称ではなく、「生物資源学部」「応用生命科学部」「生命環境学部」「地域環境科学部」「国際食料情報学部」「環境園芸学部」などがあるからだ。
学科でも、「バイオサイエンス学科」「食料生命環境学科」「農業経済学科」「園芸学科」「デザイン農学科」「地域生態システム学科」などがあり、多種多様なのだ。