「ミニ保険」に群がり始めた生命保険各社
「ミニ保険」と呼ばれる少額短期保険市場が活気づいている。保険市場全体が飽和する中にあって、少短市場は右肩上がりに成長しており、2018年度の市場規模は収入保険料ベースで1000億円を超過。異業種からの新規参入が相次いだことで、事業者数は今年3月末時点で102社にも上っている。
そもそも少額短期保険とは、死亡保険であれば保険金額が300万円以下と少額で、期間が1年以内と短期の商品のことだ。主に家財保険など損害保険系の業者が多く、47社と約半数を占めている。
かつては「無認可共済」などとして、根拠となる法律がない中で活動していたが、金融庁が監視を強化するため05年に保険業法を改正。登録制の「少額短期保険業」を新設して今に至っているため、収入保険料が数億円という小規模な業者が多い。
一方でここ数年は、大手企業による買収や会社設立による新規参入が相次いでいる。