米国の低所得者層の支出は、中・高所得者層と比べると、新型コロナウイルス危機が最悪だった時期からの回復度合いがかなり大きい。ただ、この回復も長続きはしないかもしれない。新型コロナのパンデミック(世界的大流行)に関する懸念の拡大を受けて3月半ばから始まった支出の落ち込みは、スピードが速く壊滅的なものだった。アフィニティ・ソリューションズが収集したクレジット・デビットカード使用データを独立系調査会社のオポチュニティ・インサイトが分析したところ、4月初め時点での米国の消費者支出は、1月の水準から33%減少していた。多くの米国人が給付金を受け取り始めた4月半ばからは状況が上向き始め、6月17日時点では、8.9%減となっている。