投資家は、中国の電子商取引(EC)市場で業界最大手アリババのシェアを下位の企業が奪うと見込んでいる。現時点の問題は、下位企業が利益でもアリババを上回れるかということだ。中国のEコマースは、消費者心理がまだ全体的に低迷しているにもかかわらず、勢いを増している。小売り全体の売上高は今年に入って毎月、前年を下回っているが、5月のオンライン売上高は前年比22%増だ。新型コロナウイルスの世界的大流行(パンデミック)で多くの消費者がオンラインでの買い物を強いられる中、EC企業は割引や補塡(ほてん)措置などの策で消費を鼓舞してきた。また、先週まで実施されていた「618」と呼ばれるECサイトの大規模セールイベントのおかげで、6月も売り上げは好調になりそうだ。
中国買い物サイトの競合、王者アリババに迫れるか
JDとピンドゥオドゥオ、最大手のシェア奪っても利益で上回るのは困難
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