――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  ドイツ決済サービス会社ワイヤーカードの不正会計スキャンダルは、スタートアップ企業を次の「ユニコーン(企業価値が10億ドルを超える未上場企業)」に育成しようと規制緩和に動いていた当局に、タイムリーな教訓を与える形となった。投資家もさらに警戒を強める必要がある。  ワイヤーカードは25日、支払い不能および過剰債務を理由に、破産手続きに着手した。ドイツ当局者は同社を巡りくすぶっていた不正疑惑に対する調査を怠った(しかも退けてさえいた)として、非難を浴びている。