マウンティングする上司「管理だけの管理者」や「やたらと部下を管理したがる上司」「すぐにマウンティングするような上司」は不要になる(写真はイメージです) Photo:PIXTA

コロナ禍は社会に大きな影響を与えた。生活様式を一変させてしまい「ニューノーマル」と呼ばれるようになった。職場の人間関係や仕事の進め方も一変し、「世代間の認識ギャップ」や「価値観の違い」なども合わさって「大きな時代の波」となって押し寄せて来る。あなたは変化に対応できるだろうか。(経営コンサルタント、元アクセンチュア マネジング・ディレクター 中野豊明)

コロナ禍が影響を与えた
「働き方の質」や「職場の人間関係」

 新型コロナウイルス感染症はさまざまな形で社会に影響を与えている。言わずもがななことであるが、われわれビジネスパーソンにとっては、在宅勤務や電話会議、ビデオ会議などによって「働き方の質」が根本的に変わった。働き方の質といっても構成する要素はさまざまであるが、本稿では「人間関係」にスポットを当てて記事を進めてみたい。

 もう10年以上前の話であるが、当時進めていたプロジェクトが一山越えたことから、私はプロジェクトルームにいたスタッフたちに「今夜はみんなで何かおいしいものでも食べに行かないか」と声をかけた。

 すると、その中の一人から「なぜですか?」と質問され、面食らったことがある。おいしいものを食べに行こうと声をかける時に説明や理由が必要なのか?