上場企業全体を対象とした倒産危険度ランキングに加えて、新型コロナウイルスの感染拡大で、甚大な打撃が避けられない13業種について、それぞれ業種別のランキングを作成した。特集『大失業時代の倒産危険度ランキング』(全29回)の#19では建設業界を取り上げる。13社が危険水域に入った。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)
工事の一時中止、延期で売り上げ減少
トップの会社は全体ランキングでも2位
コロナ危機によって建設業界では、公共工事、民間工事共に一時中止、延期が相次いだ。当然、売り上げは減少する。その衝撃の大きさを倒産危険度で分析した。
建設業界・倒産危険度ランキング1位のクレアホールディングスは、倒産危険度の全体ランキングでも2位。ただ、売上高に占める建設事業の割合は2020年3月期で6%しかなく、建設業とは名ばかりというのが実態である。
美容機器の販売などコスメティック事業とラーメン店などの飲食事業が売り上げの過半を占める。20年3月期は、不動産売却損と店舗改装費の計上で、営業損失が19年3月期の800万円から3億8600万円に膨らんだ。