――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  中国は世界最大のエネルギー消費国であり、かつ最大の再生可能エネルギー生産国でもある。つまり、低炭素革命の成否は総じて中国にかかっているといえる。地球と投資家の双方にとって、その先行きは微妙な状況だ。  再生可能エネのインフラ整備は、2010年代半ばと後半に失速していた。新型コロナウイルス流行を受けた景気低迷により、中国政府が財政刺激策を打ち出したことで、ここにきて再び盛り上がりをみせている。だが、中国は一方で、石炭火力発電所についても数年ぶりのペースで新設している。