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「読書文化の普及に貢献するために、1週間1日1冊、説明ナシで好きな本の表紙画像を、SNSにアップ。その際毎日1人の友達をタグ付けしてこのチャレンジへ招待する」というルールで、コロナ禍の外出自粛時にSNSを本で彩った「7日間ブックカバーチャレンジ」。そこには、“楽しむよりもルールが大事”な真面目過ぎる日本人の姿が見えた。

SNSに本の表紙があふれた
外出自粛期間

 コロナ禍の外出自粛中にはやったことのひとつに、SNS上で行う「7日間ブックカバーチャレンジ」というゲームがあった。今もまだ続けている人がいるので、「あった」というのは正しくないかもしれないが、3月から5月にかけてフェイスブックやツイッターに「本の表紙」がやたら目についた頃と比べれば、とりあえず流行は去ったといってもよいだろう。

 投稿のルールについては人によって多少、内容に違いが見られるが「読書文化の普及に貢献するために、1週間1日1冊、説明ナシで好きな本の表紙画像を、SNSにアップ。その際毎日1人の友達をタグ付けしてこのチャレンジへ招待する」が基本となっている。

 外出自粛で人とのコミュニケーションがオンラインに偏っていた中、紙のにおいを感じさせるゲームは、とても健全だと思ったが、「チェーンメールだ」「勝手にチャレンジを押し付けられて圧を感じる!」というアンチ派も多く見受けられた。

 ただ、あれだけ本の表紙がSNSの画面でにぎわっていたのだから、多くの人が共感したということだろう。このゲームの良しあしは、SNSをどう使うかといった世代ごとの価値観によって大きく違うし、それぞれのスタンスで判断を下してもらえればよいと思う。

 それよりも気になったのは、「時間があるときは読書!」という、一応司書資格を持つ私からすれは、閉塞感漂うコロナ禍でタイミングばっちりの企画を仕掛けたのは誰だろう?ということだった。