米国では仕事のない人がまだ大勢いる。6月よりも今のほうが多い可能性もある。米国経済の回復力はこうした人々が暮らしていけるかどうかにかかっているのかもしれない。米労働省の23日の発表によると、失業保険の新規申請件数は18日までの1週間で142万件(季節調整済)となり、前週の約131万件から増加した。通常の失業保険の申請件数が増えるのは3月以降で初めて。自営業者やギグエコノミー従事者(インターネットを通じて単発で仕事を請け負う労働者)向けに設けられたパンデミック失業支援(PUA)プログラムでは申請件数が季節調整前で97万4999件となり、こちらも前週の95万5272件から増加した。この結果は、米国の一部地域で新型コロナウイルスの感染拡大が再燃し、警戒感が高まったり、再び制限が行われたりしたことで、労働市場がダメージを受け始めていることを示している。