ライフライン設備が
地下の物件に注意

 次に「マンションの構造」におけるチェック項目だ。

 ハザードマップ上は安心でも、マンションの設計次第で、風水害の被害を受けるケースもある。

 例えば、ライフラインに関する設備室、つまり電気室、水道のためのポンプ室や受水槽が地下にあるマンションだ。

 特に電気室はマンションの心臓部。ここに浸水などのトラブルが起きれば、各戸への電力供給のみならず、共用部分の照明やエレベーターなども止まってしまう。

 実際、昨年の台風19号で被害のあった武蔵小杉のタワーマンションは、地下の電気室が水没して停電し、エレベーターのみならず、給水ポンプも止まったため断水となり、トイレが使えなくなった住戸もあった。

 タワマンはライフラインの多くが地下に依存している。特に電気室などは地上にあるのが理想だが、そうでなくても地下でも万が一の浸水に備える対策や水密構造になっているかなどもチェックすべきだろう。

 また、近年、最もよく見聞きするのは、駐車場が地下に設けられているマンションでの浸水被害だ。

 一定規模以上の建造物には駐車場の附置義務がある。敷地面積が限られる都市部のマンションでは、地下に駐車場を設置するケースが多い。

 自走式の地下駐車場や機械式地下駐車場などは水没による被害に遭いやすい。駐車場に排水ポンプが設置されていても、排水処理能力を超える豪雨が降れば、抗うことはできないと考えたほうがいいだろう。