「秘密の多い会社」では優秀な次世代経営者が育たない理由
経営人材の育成に必要なこととは? Photo:PIXTA

「ナンバー2」を育てようとするのは
大きな間違いである

小宮一慶・小宮コンサルタンツ代表
小宮一慶
小宮コンサルタンツ代表

「良いナンバー2が欲しい」「ナンバー2人材を育てなければ」と考えている経営者は少なくありません。

 しかし、結論から言えば、自分の地位を脅かすことなく、都合よく言うことに従ってくれるようなナンバー2を育てようと思っていること自体が大きな間違いです。結論から言うと、ナンバー2を育てるのではなく、「経営人材」を育てることが大切なのです。

 経営に詳しい私の友人は、経営者の仕事として2つの事柄を挙げています。1つ目は、「長期でものを考えること」。会議などでは往々にして目の前の課題にどう対処するかということに集中しがちです。部下たちはそれでもいいのですが、経営者までもが目の前の課題にかかりきりになってしまっていては、どこかで会社が立ち行かなくなります。長期的な視点で、会社の将来を考えなければなりません。

 そして2つ目は、「経営人材を育成すること」だといいます。私も同感です。経営人材の育成は、経営者の最も重要な仕事です。1つ目とも重なりますが、経営人材とは「長期的な視点で物事を考えながら、会社の方向付けができる人」のこと。この連載で何度もお話ししているように、経営者の大事な仕事は(1)会社の方向付け、(2)資源の最適配分、(3)人を動かすこと――の3つです。時間をかけて、こうした仕事ができる人材を育てていくことが重要です。