トランプ米政権は、イラクの送電網をサウジアラビアなどの湾岸諸国と接続する計画の推進を求めている。米国やアラブ諸国の当局者らが明らかにした。イラクはエネルギー面で長年にわたりイランを頼ってきたが、その依存度を低下させることとなる。送電網接続に関する事業はここ数カ月で踏み込んだ協議が行われ、イラクのムスタファ・カディミ首相が先週首都ワシントンを訪れた際にも話し合われたという。ここにきて各国政府は合意の内容についてまとめつつあり、これによって、1991年の湾岸戦争で衝突したイラクとアラブ諸国は関係回復に向け大きな一歩を踏み出そうとしている。イラクのアリ・アラウィ財務相は21日、シンクタンク「アトランティック・カウンシル」のオンラインセミナーに出演し、同国の送電網はサウジアラビアおよびクウェートと接続されるだろうと述べた。
イラク、サウジなどと送電網接続へ 背景に米の支持
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