フェイスブックは、インドの与党「インド人民党(BJP)」に所属する議員がヘイトスピーチ(憎悪表現)に関する自社の規定に違反したとして、同議員のアカウントを停止した。インドではフェイスブック上の過激なコンテンツの扱いを巡り、政界で議論が高まっていた。アカウントを停止されたのはT・ラジャ・シン氏。フェイスブックはユーザー数では世界最大市場であるインドでこれまでの方針を転換させたことになる。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先月、インドでフェイスブックのパブリックポリシー担当幹部アンキ・ダス氏がシン氏のアカウント停止に反対していたと報じた。ダス氏は従業員向けのメッセージで、ナレンドラ・モディ首相率いるBJPの議員を罰すれば、国内のビジネスが打撃を受ける可能性があると述べていた。